この事例の依頼主
70代 男性
相談前の状況
相談者は、自己所有の戸建て住宅に住んでいたところ、ある日、シロアリ駆除の無料点検をしているという口実で、リフォーム業者(以前はテレビCMを流していたような大手の企業)の訪問・勧誘を受けました。その後数名の作業員が床下に入り、「とにかく湿気がひどい。シロアリが基礎を食い荒らしている。このまま放っておくと建物自体がダメになる。」等と言って、その日のうちに、床下に換気扇を設置したり、基礎部分に穴を開けたり、除湿剤を床にまくという工事の契約を締結させられました。
解決への流れ
最初の工事契約後、その業者はアフターケア・メンテナンスと称して、定期的に相談者宅を訪れては、その度に「湿気が相変わらずひどい。追加の対策が必要。」等と言っては、追加の契約を迫り、最終的には600~700万円規模の契約・クレジット払いをさせられてしまいました。相談者の親族が、建築関係の専門家に相談したことで問題が発覚し、弊所に依頼して頂き、端的にリフォーム詐欺による損害賠償請求として、訴訟を提起しました。
典型的なリフォーム詐欺の事案で、建築の専門家により、当該業者が床下の湿気対策として行った工事の無意味なことについて鑑定書を作成してもらい、支払った金額全額ではないものの、勝訴的和解により解決することができました。とはいえ、悪質な訪問販売業者にいったん目を付けられると、玄関に目印を付けられる等して他の業者からも狙われることになり、本件も建物の外壁工事や外構工事等他にも様々な契約を締結させられており、その全ての被害を回復することはできませんでした。家のリフォームや訪問販売については、とにかくその日のうちに契約しないということが大事ですが、一度でも契約してしまうと次々に契約を迫られ、被害が拡大してしまいます。少しでも違和感をおぼえたら、弁護士にご相談ください。建築の専門家と連携し、客観的に工事の必要性等について検証します。その日のうちに契約をしてしまった場合でも、クーリングオフにより解約することもできます。契約書等に不備があれば、クーリングオフ期間を経過していても、クーリングオフが認められる場合もあります。床下・シロアリに限らず、屋根や外壁、外構工事等、ご実家が次々にリフォーム等の工事を締結している様子がうかがわれる場合、早急な対応が必要かもしれませんので、おかしいなと思ったらお早めにご相談ください。