この事例の依頼主
女性
相談前の状況
依頼人は幼いころから虐待を受け続け、自分には生きる価値が無いと思っていた高校生でした。悩みを父親ほどの年齢の男性教師に打ち明けたところ、教師は既婚者であるにもかかわらず「僕が守ってあげる」「結婚しよう」などと言い寄って、教え子の依頼人と繰り返し性的関係を持ちました。依頼人は信頼していた大人から性的にもてあそばれたことで、より一層深い傷を負いました。
解決への流れ
公立高校が舞台だったので、自治体を被告にして国家賠償請求訴訟を提起しました。被告側は「同意の上での男女交際だった」として争いましたが、判決は、虐待で傷付いた高校生の弱い立場に付け込んだ違法な行為だったとして、男性教師が既に支払っていた50万円の他に、150万円の慰謝料を認容しました。自治体は控訴せず、全額払って来ました。
依頼人は裁判後も心身の傷に苦しみながら、社会復帰に向けて努力しています。子ども、女性という社会的に弱い立場の者が、自分と同じような被害に遭わないように、泣き寝入りしないようにと、それだけを願って勇気を出して声を上げた裁判でした。