この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
これは相手方からの債権回収を阻止した事案です。ご相談者のAさんは、隣人男性のB氏を殴って怪我をさせたという理由で、B氏から損害賠償請求訴訟を起こされました。そして、B氏側には代理人弁護士が就いていましたが、Aさんは弁護士に依頼せずにご本人で訴訟を行い、その中でB氏を殴った事実はないと主張しましたが、結果として、慰謝料等合計188万円の請求を認容する仮執行宣言付判決が出てしまいました。そこで、Aさんは、高等裁判所に控訴をしましたが、控訴審の訴訟追行は自分では手に負えないと考えて、私に訴訟代理を依頼されました。
解決への流れ
控訴審での審理中に、B氏は、仮執行宣言付判決に基づいてAさん宅について不動産強制競売の申立てをし、Aさん宅を差し押えてきましたので、直ちに強制執行停止の申立てを行いました。この際、執行停止のための保証として140万円が必要でしたが、Aさんは親戚に頼み込んで何とか調達をしました。訴訟においては、複数の目撃者の陳述書や現場の状況に関する写真撮影報告書を書証として提出し、また、警察署に調査嘱託を行って警察官が現場に臨場したときの状況に関する回答を得るなど綿密な主張立証をしていきました。その結果、控訴審判決では、原判決が破棄されてB氏のAさんに対する損害賠償請求は棄却となり、Aさん宅の差押えも取り消されました。
私としても、かなり力を入れて綿密な主張立証を行い、逆転勝訴判決に至った事案であり、感慨深いものがあります。ただ、Aさんとしては、第一審の段階から弁護士に依頼していれば、ここまで苦労をしなくても済んだのではないかと思います。