この事例の依頼主
60代 男性
総債務額:1500万円ほど(別に住宅ローン3000万円ほど)債権者数:15社ほど業態:居酒屋(店じまい予定)自宅を高く売って借金を全部返済できるようにして欲しいと考えているのですが、業者が1社裁判を起こしてきて判決を取ったので自宅を競売にかけると脅してきています。手続きを急いだほうがいいのか、ただ、高く売りたいので、どうすればいいのかが分かりません。今居酒屋をやっているのですが、赤字ではないものの、居酒屋の収入だけでは暮らしていけませんので、昼間バイトをするなどして食いつないでいる状態です。居酒屋の整理もどのように進めていけばよいかが分かりません。ともかく、1社の業者が競売だとばかり言ってきて、私も安心できませんので、専門家の方に借金の整理を丸々お願いしたいと思います。なお、私は個人事業主として居酒屋をやっていますので、会社にはなっていません。
秦弁護士が間に入ってくれたおかげで、うるさかった業者が急に静かになりましたので、それが一番助かりました。自宅は残念ながら、借金をすべて返済するほどの額で売ることはできなかったのですが、秦弁護士を経由して4社の不動産業者に入ってもらって、まずまずの金額で売れたのではないかと感じています。秦弁護士が探してくれた4社のどの不動産業者に聞いても、そんな高値では売れないと言われてしまいましたので仕方ないと思います。自宅を処分して住宅ローンは全額支払いましたが、それでも余剰が出来ましたので、そのお金を生活資金として利用できる形になったのは正直かなり助かりました。居酒屋はとりあえず赤字経営ではありませんでしたので、秦弁護士が間に入った後もしばらくは営業を続けました。その間に、ボトルキープしているお客さんに説明したり、閉店のお知らせをしたりする余裕がありました。お店の契約は、閉店する際には、内装を全てきれいにして戻すという約束になっていて、そこが一番の悩みの種だったのですが、私のつてで居抜きで入ってくれる方を見つけることが出来ましたので、お店はそのままの状態で引き継ぐことが出来ました。このように自宅とお店の整理が完了した後に破産申請書類の作成に取り掛かってもらったのですが、秦弁護士には決算書をしっかりと読み込んでもらいましたので、業績悪化の原因等を正確に見抜かれ、的確に申請書を作成できたと思います。
店舗の破産の場合、何時まで仕事を続けるのかという点は悩ましい問題です。今後赤字経営が続く見込みだということでしたら、仕事は基本的にストップしてもらうのですが、経営自体は黒字という場合には、当面は営業を続け、閉店時期を見極めるというケースも多いです。今回も①経営は黒字で、しかも、②新たな食材の仕入れ等も近くのスーパー等で購入していて、新たな買掛金が増えるということもないということでしたし、③ほかに従業員等を雇ってもいませんでしたので、当面営業を続ける方針を取りました。その間に並行して店舗内の内装等をそのまま引き継いでくれる人を探してもらい、うまく引き継いでもらうことが出来ましたので、店舗の原状回復費用等の発生を抑えることが出来ました。ご自宅については残念ながらご依頼者様の希望するような値段で売れなかったのですが、ご依頼者様の希望額が相場よりもかなり高額だったので致し方ない面があろうかと思います。ご依頼者様ご本人でしっかりと所得税の確定申告をなさっていましたので、それをもとにこれまでの業績分析をすることが出来ました。そのため、支払い不能になった原因については比較的容易に把握することが出来たと感じています。バイト先での仕事も順調なようで、破産によってしっかりと生活再建を図れたのではないかと感じています。