犯罪・刑事事件の解決事例

思い切って離縁調停を申立てた

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吉田 榮士 弁護士が解決
所属事務所多摩あおば法律事務所
所在地東京都 立川市

この事例の依頼主

30代 女性

相談前の状況

母が男性と交際し男性との同居生活を始めた。Aはその時は中学生。Aが20代のときに母が同居男性と結婚し、同居男性とAは養子縁組をした。その後、問題はなかったが、Aの母は早期がんで死亡し、養父との生活になった。養父は自営業をしていたが、自堕落になり、Aに生活費をたかるようになってきた。その後、Aは乳がんを発症した。養父は、がんに苦しむAに対しても、子ども時代から面倒を見てきたと言い、生活費を要求し、自分ではきちんと働かない状態になった。Aは、母が亡くなり養父と親子でいる必然性もなく思い悩んでいた。その間、がんは進行し、入退院を繰り返すことになり、離縁を申し入れても養父に無視され、途方に暮れて相談にきた。

解決への流れ

Aの病状が進んでいたため時間はなく、とにかく調停を申し立て、裁判所で説得するしかないとアドバイスし、家裁に離縁調停を申し立てた。それとともに、遺言公正証書を作成し、財産を養父ではなく世話になっている親戚に遺贈することとし、当職が遺言執行者になった。調停の第1回目は養父は出頭しなかった。ただ、他の伝手から、養父自身も悩んでいることを聞いた。それで、1回目の調停の直後、養父に手紙を出し、とにかく、話を聞いてほしいこと、なぜ、調停をしたのかその趣旨も聞いてほしいこと等を伝えた。2回目の調停の前に、当職と直接会うことになった。様々な話をし、その面談の席で、離縁届を書いてもらい、協議離縁が成立した。調停については取り下げた。離縁により戸籍を改め、Aの元気の回復を待っていたが、ほどなくしてAは亡くなった。しかし、旧姓に戻り、旧姓で葬儀をあげることができた。

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吉田 榮士 弁護士からのコメント

粘り強く相手を説得し、調停だけではなく実際に会って面談し、協議離縁をまとめることができました。Aの残された時間との格闘。養父に対しては、Aをこれまで育ててきた情に訴えました。依頼内容は実現ましたが、つらい経験でもありました。